口臭に大きく影響する要素の一つ、だ液。同じ人のだ液でも食前と食後で全く変わるように、だ液は一日の生活の中で質や量が変動しています。その中でも最もバイ菌の量が多いと言われる寝起きのだ液がどれほどのものなのでしょうか?今回は水質が問題となっている道頓堀の水と比較します。

現在の大阪の象徴、道頓堀川。ミナミの繁華街を流れる川で、大阪では最も親しまれている川の一つです。阪神タイガース優勝時の飛び込みで一躍全国にその名が轟きました。道頓堀川といえば、残念ながらその水質問題も有名。水質浄化運動が行われてはいるものの、川の水はヘドロやゴミなどで濁っており、未だ水質は改善されていないのが現状です。
下図の方法で採取しただ液と道頓堀川の水を試験管に入れ、だ液生理機能判定チャートを使ってそれぞれの液体の濁り具合をチェック。道頓堀川の水は前評判とは違い、意外とキレイ?それに比べて寝起きのだ液は濁っているように見えます。見かけでは道頓堀川の水がキレイに見えていますが、果たして結果はいかに!?

 

 



道頓堀の水は実験日当日に採取し、ガラス容器で保存。だ液は制作スタッフの寝起きのものを採取し、同じくガラス容器に保存。そして、ほんだ歯科にて本田院長監修の下、顕微鏡でそれぞれの微生物の量を比較しました。
(注意)道頓堀での水の採取は人通りが激しいためかなりの勇気が必要となります。ご注意下さい。

ご覧の通り、微生物はほとんど確認できません。汚水で有名な道頓堀の水ですが、比較的透明度も高いので、意外とキレイな水かも?
微生物が大量に見つかりました!睡眠中は微生物の活動が活発に行われていることが分かります。



微生物の含有量は水質を測る基準の一つですが、ほとんど微生物が確認できなかった道頓堀の水に対してだ液は明らかに多くの微生物が見つかりました。微生物の量という観点で比較すると、道頓堀の水よりも寝起きのだ液ははるかに汚れているということが言えるでしょう。

 

 

 



朝起きて口の中が気持ち悪い・・みなさんはそう感じたことはないですか?その原因は今回の実験結果でお分かりのように、寝起きのだ液が微生物(雑菌)でいっぱいだからです。よって朝のハミガキは口臭を予防するために大変重要なのです。朝食を食べたからハミガキをするのではなく、まずは口の中に繁殖した雑菌を消滅させるという大きな役割が朝のハミガキにはあります。朝食を摂らない人も寝起きのハミガキをするのをお忘れなく。