前回のハミガキアンケート結果から、食後の食べかすをとる役割はつまようじで十分ということがお分かりいただけたと思います。さて、今回の主役は、その「つまようじ」です。



日本人に身近な存在、つまようじ。レストランやコンビニの弁当にも付いてくるほど浸透しています。
この「つまようじ」、海外でも使用されていることを知っていますか?
ヨーロッパやアメリカ、アジアでも食後に使われ、「Myようじ」として常に携帯すべき必需品となっており、意外なことに虫歯予防の意識の高い北欧でもつまようじは歯を守る重要なアイテムと考えられているのです。




ところが、私たちがよく目にする「つまようじ」なるものは、国際的に見ると歯を掃除すべきものではなかったのです!世界標準となっているつまようじとは一体どこが違うのか?!今回から数回にわたり、つまようじという視点から歯の健康に迫ります。



国際的に普及しているのがこの三角ようじ。ご覧いただくと分かるように、横から見ると三角形になっています。海外ではdental pick(デンタル ピック)などと呼ばれ、歯間の食べかすを取り除き、歯の健康を促進する為に愛用されています。
ちなみに、日本で普及している丸いつまようじはcocktail pick(カクテル ピック)と呼ばれ、料理用として使われています。海外では歯のケア用と料理用という2種類のつまようじが独立しているんですね。






「日本のつまようじも先が細くなっているので食べかすを取れるからいいんじゃないの?」と思いますよね?ところが先のカタチが丸と三角では次のように効果に大きな違いがあるのです。

歯と歯の間は狭い二等辺三角形。三角ようじはこの形に合わせて作られているため、歯ぐきを痛めません。狭いすき間の汚れもしっかり除去。上の二辺で歯の汚れを取り除き、底辺で歯ぐきを軽く押すことでマッサージ効果が得られます。
 
丸いタイプは無理に使うと歯と歯ぐきに負担がかかります。本来は料理用として使うものですので三角ようじのご使用をおすすめします。





三角ようじは使用中に無理をすればすぐに折れるように設計されています。これは三角ようじが弱いからではなく、使い方が問題です。折れることで、それ以上歯ぐきに負担がかからないのです。先端が折れるとその木片が歯間部に残ってしまいそうですが、三角ようじは良質の白樺材を使用しているため、もし折れても先端が離れないようになっています。




三角ようじは日本で唯一のつまようじメーカー「広栄社」で購入することができます。今後は歯科医院でも購入していただける予定です。詳しくは広栄社までお問合せ下さい。

身近な存在のつまようじですが、本当は奥が深く、世界中で最も身近な歯間清掃アイテムとして使われていることがお分かりいただけたでしょうか?
私たち日本人も世界標準のつまようじで適切な歯のケアを行っていきましょう!

取材協力:広栄社